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シェアリングエコノミーとは?メリットやデメリットのほか分類なども解説

近年急速に利用が拡大している「シェアリングエコノミー」について、概要や注目される背景を解説します。また、提供者側、利用者側ともに利用する前に知っておきたいメリットやデメリット、5つの主なジャンルについてもご紹介します。

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シェアリングエコノミーとは

近年、「シェアリングエコノミー」という新しいビジネスモデルが急速に広まってきています。そもそもシェアリングエコノミーとは、企業から個人に提供されるのではなく、個人(消費者)対個人で、所有する資産をシェアしたりスキルを提供したりする経済やその仕組みのことです。

このビジネスはもともと2010年頃からアメリカで始まり、今や世界中の企業が個人間のマッチングの場としてWebサイトなどのプラットフォームを提供するようになりました。インターネットを介し、遊休資産をうまく活用したい提供者側と、自分が所有していないモノを手軽に使いたい利用者側が互いにWin-Winの関係になれるというメリットが特長といえるでしょう。

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シェアリングエコノミーについて知っておくべき理由

シェアリングエコノミーの市場規模は年々拡大し注目されているため、内容や事例もあわせて知識として持っておくとよいでしょう。しかしなぜ今、シェアリングエコノミーが注目されるようになってきたのでしょうか。

注目を集めている背景には、インターネットなどの情報通信関連のデジタル技術が進歩したことが挙げられます。大容量かつ高速な通信が普及し、スマートフォン1つで個人間でのコミュニケーションや取引が可能になってきていることは周知の事実です。さらにプラットフォームとSNSを連携させることによって、評価という信頼性の担保も確保でき、安心して取引が可能になりつつあります。

またシェアリングエコノミーが拡大してきた背景には、消費者の価値観が変化してきていることも大きく影響しています。戦後間もない頃は「モノを所有する」ことで消費者の満足が満たされていましたが、モノが溢れるように豊富にある現在においては、その意識が薄れてきているといわれています。確実に所有し続けられるとは限らないモノよりも、ストレスのない暮らしや人と人とのつながりといった精神的な豊かさに価値を感じる志向が強まっていることが、市場規模の拡大につながっているのでしょう。

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シェアリングエコノミーでサービスを提供・利用するメリット

では、シェアリングエコノミーには、どのようなメリットがあるのでしょうか。提供者側と利用者側のそれぞれで考えてみます。

資産の活用機会をつくれる

提供者側のメリットは、使う機会のない遊休資産を活用し、新たな収入の獲得手段にできることです。また仮に最初から収入の手段を作ろうとすると、大変な手間やコストがかかってしまいますが、すでに所有している資産を活用できれば、サービス提供にかかる初期費用をぐんと抑えられるでしょう。

気軽に利用できる

利用者側としては、気軽に利用できる点がメリットです。コスト面では新品を購入するよりも安価に欲しいものを手に入れられます。レンタルサービスであれば、必要な時に必要な分だけ利用できるため、長期的にモノを保管するスペースも必要ありません。高級ブランド品などの購入が難しいものでも、お試しで使ってみたりすることも可能でしょう。プラットフォーム上で簡単に決裁できる利用の気軽さも、評価されているポイントといえます。

シェアリングエコノミーでサービスを提供・利用するデメリット

シェアリングエコノミーには注意すべきデメリットもあります。ここでは提供者側、利用者側双方に関わる問題について見ていきましょう。

トラブル発生のリスクがある

最も大きなデメリットは、サービスを充分に理解していないままに提供または利用することによる、トラブル発生のリスクがあることです。そういう意味では、いかに互いに信頼性を確保できるかという点が課題といえるでしょう。

また先述したとおりシェアリングエコノミーの事業者は、あくまで個人間取引のプラットフォームを提供しているのみです。もし取引上でトラブルが起きてしまったとしても、基本的に事業者は介入できず、まずは双方で解決する道しかないことを覚えておきましょう。

法整備について懸念がある

デメリットの2つ目は、法整備が追いついておらず、不安材料が残っている点です。シェアリングエコノミーは急速に広まってきたサービスです。そのため提供者側は、あいまいさやグレーゾーンがあることを念頭に置き、サービスや商品の提供に際して、法的に問題がないかどうかを丁寧に確認することが求められます。

利用者側としては、リーズナブルだからといって安易に飛びつかず、同類のサービスや商品と比較してトラブルになりそうなものには手を出さないといった意識が必要です。

シェアリングエコノミーの主な分類

シェアリングエコノミーは今やさまざまなジャンルで活用されています。ここからは特によく利用されている5つのジャンルについてご紹介しましょう。

モノ

日本では昔から、不要になったモノを捨てるのではなく交換し合う、物々交換という仕組みが生活に溶け込んでいました。現在のシェアリングエコノミーはまさに、現代版の物々交換といえるかもしれません。リアルに売買が行われるフリーマーケットはもちろん、スマートフォンのアプリから商品を登録し、欲しい人が購入するというインターネット上のサービスも多く登場しています。

また購入するだけではなく、レンタルで必要な期間だけ借りられるサービスや、毎月定額で家電やバッグ、洋服を借りられるサービスなども提供されています。本来購入するよりも安いコストでより多くのモノを利用できるのが魅力といえるでしょう。

空間

シェアリングエコノミーのジャンルには、空間・スペースもあります。駐車場や会議室、レンタルスペース、宿泊施設などがシェアの主な例です。近年注目が集まっている民泊も、このジャンルに該当するでしょう。時期によって需要度合いが変動するような催し会場や結婚式場などを用途の限定をせずにシェアすると、提供者と利用者の双方に大きなメリットが感じられるかもしれません。

移動

人々が移動の手段として使う自動車も、購入するのではなくシェアするサービスが近年誕生してきています。たとえば、アプリ上で出発地と目的地を登録すれば、ドライバーがリクエストを満たしてくれるサービスなどです。「移動」という概念で考えると、自分自身が移動するものだけでなく、注文した食品をデリバリーしてくれるサービスも、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、急速にニーズが高まってきています。

お金

お金をシェアするというのはあまりイメージがわかないかもしれませんが、資金調達手段としてのクラウドファンディングはシェアリングエコノミーの代表例です。

「これまでなかったような画期的な商品を届けたい」「世の中にこんな貢献をしたい」という意思のある人が発起人となり、それに賛同する人が支援者として支援できるのが特徴です。購入や投資のように見返りがあるものだけではなく、寄付型も存在するなど、社会的な話題にも上がることがあります。

スキル

シェアリングエコノミーではスキルや労働力といったリソースもシェアの対象となり、近年はニーズが非常に高まっています。たとえば、家事や育児などの代行サービスや、専門性を活かしたクラウドソーシングの仕事などが挙げられます。これらのサービスを活用すると、人手不足の問題を解決できる可能性が高まることでしょう。

まとめ

近年、インターネット技術の進歩や消費者の価値観の変化によって、シェアリングエコノミーの市場規模は拡大しています。ただ、メリットやデメリットを理解した上で利用することが大切です。ご紹介した5つのジャンル以外にもさまざまなサービスが提供されているため、ビジネスモデルの参考にしてみてください。

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